検査分析士会会員 継続学習の分野

機器分析を中心に幅広い分野の学習を

現在、実務者として機器分析に関わっている人材の学習履歴は多様です。分析機器でデータを収集することは機器分析に関する専門的な知識がなくてもSOPに基づいて操作をすれば容易に数値データが得られますが、この得られたデータが正確な結果を示しているか判断が出来るだけの専門知識がある実務者は多くはありません。分析機器はいつも最高性能で動作するものではなく、試料調製や前処理段階でも予期しないことが起こるので、機器分析の実務者になりたての初心者が今までの学習経験の中から得た知識のみでは、分析を実施する中で生起した問題を解決するための知識は不足しています。このため実務についた後も継続的な学習により必要な知識を得ることが求められます。

検査分析士資格制度では検査分析士の活動領域として自己啓発、実務、社会貢献の3つの分野を定めました。検査分析士会は初級資格取得後に入会してこの活動領域の中で自己啓発と社会貢献活動を行うことが出来ます。検査分析士会では継続学習制度を活用して自己啓発活動を支援するために必要な学習分野として機器分析の専門知識、機器分析の実務能力、分析対象に関する知識、関連する業務知識の4分野を定めています。(下図:継続学習の分野)これらの分野の学習はかなりの部分を学会や企業の講習会等に参画することで達成できますが、基礎的な知識や不足している知識分野等については当法人の講習会や通信講座等の受講を勧めています。また当法人では検査分析士を対象とする研修会を年2回、春と秋に開催する他、全国に散らばっている検査分析士が利用でする通信講座を通年開講しています。

 

継続学習の分野