機器分析に関する実務者のキャリア形成を支援します。
試験開始は2007年で毎年7月に行う一斉試験の他、人数が集まれば任意の日時・場所で実施する団体試験があります。
初級試験は機器分析の基礎となる分子科学と電子計測技術を一冊にまとめた資格試験テキストを利用するのでそれまでの学習履歴は考慮しません。
テキストは現在2013年に改定し現在は改定2刷です。
また、2017年にそれまでの実績をまとめた報告書を作成しました。
検査分析士とは
検査分析士は機器分析技術を社会の抱える問題解決の道具として活用する専門家の資格である。 分析に関する知識や分析機器の操作、ラボの管理まで含めた、検査分析に必要不可欠な技量を持つ分析のプロフェッショナルで、習得している知識、技術のレベルにより、初級、上級、特級の三段階のランクが設けられている。この資格は、会社や団体などの所属機関に与えられるものではなく、個人が持つ資格で、自主認定資格として認定・登録を行う。
検査分析士資格認定制度とは
機器分析の結果を社会に役立たせるためには、得られた結果が客観的で信頼性のあることが必要である。この資格では客観性と信頼性をもつ結果を得るために、機器分析の一連のプロセス(サンプリング、前処理、測定、データ解析、分析結果の報告)を標準的な手順(SOP)として設定し、それに基づいて実際の作業を行うことができる知識と技能に関して認定を行う。
検査分析士資格認定制度の目指すところ
検査分析士資格認定制度は「機器分析を担う人材」の専門技術の向上と地位の向上を目指した制度であり、この制度により下記の4項目の達成が期待される。
(1)機器分析における信頼性のある結論の確保
機器分析で得られた結果が、対象とした物質の組成、構造、状態を正確に反映するためには、機器分析のプロセスを適切に行わなければならないがこのためには、専門的な知識・技能が必要である。このような機器分析に必要な知識・技能を持った人間を養成していく。
(2)機器分析を担う専門家の増加の促進
熟練した機器分析の専門家が減少傾向にあるなかで、新規の学卒者等が、分析専門家を目指すような道程を作ることにより、機器分析を担う専門家の増加を目指す。
(3)機器分析の専門家の知識・技能の向上
専門家の知識・技能の標準を作ることが可能となり、知識・技能の向上がはかれる。
(4)機器分析の専門家のキャリアパスの形成
初級・上級・特級の三段階を用意し、初級から上級、特級とより上位の資格を取得することにより、専門家としての地位を確立することが可能となる。
検査分析士会
検査分析士資格認定試験に合格した方は、検査分析士会の入会することにより、検査分析士の資格を付与されます。検査分析士資格は2年ごとに更新します。